参加リポート/現場から

二つの言葉を部下との共通語にしていく

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花岡剛史 三菱重工業 原子力安全・品質監査部 グループ長 〔第491回/2015年11月会期参加〕  NO.771

 昨年11月に現職に着任後、すぐに組革研に参加しました。「わからないこと」を深夜までかかって書き出し、「S-20」の仕組みを明らかにするために必死に取り組んだ結果、多くの気づきを得ることができました。
 特に心に残った一つが、「自分の見たいようにしか見ていない」です。仮説を立てて現場調査に行っても、文字どおり仮説に合うものだけを探し、自分の都合よいように調べていたことに気づきました。職場でも、起きた現象を正しく見ている気になっていただけで、実際には、過去の経験にもとづき、自分の知っている枠内でしか見ていなかったと思い知りました。
 もう一つは、「やり切る」です。以前の職場では納期が迫ってくると、つい私が部下への指示を全部書き出して伝えてしまっていたのです。「S-20」では最後まで自分たちの力でやり切ったからこそ達成感があり、仕事に対する理解も深まったのだと思っています。組革研で、リーダー自身が、そしてリーダーが部下に仕事をやり切らせることの大切さを体感できました。
 職場に戻ると、ちょうど定期的に行われる不適合情報を分析する機会がありました。それまでの私は、部下が提出してきた資料に違和感を持つことはほとんどなかったのですが、今回は違いました。資料を読んでみると、結論が先にあって、それに合う不適合だけをピックアップしていると感じたのです。まるで組革研で調査していた時の私と一緒です。指摘すると彼はすぐ気がついたので、「じゃあ、全部調べ上げた上で分析してみよう」と提案すると、彼はすぐに全ての事例をA3用紙1枚にびっしりとまとめてきたのです。
 今回の体験で、「見たいように見ない」「やり切る」の大事さを改めて知らされました。今後もこの二つを部下との共通語として、自分にそして彼らにも迫っていかなければいけないと思っています。

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脱・「三逆リーダー」
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