金額差１／５にまで削減

「いいな」と思われたら押してください。

　組革研では上期にゴールできませんでしたが、やらされ感だらけだったためかそれほど悔しくも感じませんでした。しかしその後、自分が課題と向き合い、次第にのめり込んでいくうちに、今度こそと強く思うようになったのです。そして意気込んで臨んだ下期でしたが、私はＶＩＰの直前まで行きながらついに到達できませんでした。自分はすでに迷っていると思い込み、すぐ奥にあるＶＩＰに気づかなかったのです。あと一歩踏み出していればと思うと、悔しくてたまりませんでした。
　工場の経理担当を務めていた私は、組革研から戻ると、原料や仕掛り品を対象とした在庫確認の精度向上に取り組みはじめました。従来も会計上の値と実際の在庫金額を毎月照合していましたが、その金額差が大きいことが課題となっていました。私自身もどのように在庫確認されているか、自分の目で確かめたことはなかったのですが、あと一歩を踏み出さずにとても後悔した組革研を体験した直後だったため、自分も現場に行ってその目で確かめようと思い立ちました。
　すると、容量の小さい品は今まで在庫に入っていなかったことや総量で捉えることによって金額が大きく異なってしまうことがわかったのです。
　その後、小さいものも在庫に含め、さらに品番ごとの数量にした明細を添えてもらえるよう担当者に依頼しました。中には「そんな時間をかけられない」という声もありましたが、結局、全ての部門で協力が得られ、月次の在庫確認精度は飛躍的に上がりました。会計上と実際の金額差異が最も大きかった時に比べて、何と１／５まで削減することができました。
　９月に本社に異動し、新たな部署で取り組んでいます。組革研で一歩踏み込めなかった悔しさを、今後も忘れずに取り組みたいと思っています。