常に「対象」を意識する環境を作ろうと考えている

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　トラックやバス、農業用などの生産財タイヤを量産するための、技術や設備の開発を担当しています。製造した商品に不具合が出ると、現場から情報を集め、何が原因か探りながら改善策を立てています。
　現場調査が大事だという点では組革研も職場も同じでしたが、その過程や中味はまるで異なっていました。まず５００件ものわからないことを挙げるなどは今までやったことがありません。私もなかなか目標達成できませんでしたが、数多くのわからないことを出し、それをもとにして「対象」に迫っていくことの大切さに気づきました。
　入社して４年目の私は、今まで調査内容を報告する際に上司からの質問に答えられないことが何度もありました。もし事前に「わからないこと」を徹底的に挙げていたら、そうはならなかったのにと後悔しています。
　さらに多くの「仮説」を立てることの大切さも組革研で学びました。これまで現場に行くときには、いつもトラブルの原因や問題点の当りをつけており、それがはずれた時点でどうにも動けなくなっていたのです。
　先日、発生したトラブルに「消化・発見法」を試みました。まず、わからないこと１００件を紙に書き、関係部署や先輩にその状況を聞いた上で、調査項目を出して仮説を立ててから現場に向かったのです。わからないことを「見える化」したことで、その後の仮説や調査の時に、いつもに比べて「対象」を意識できたのではと感じています。
　今、自分なりの「対象三角形」を作ろうとしています。製造や営業とは異なり、「対象」を意識しにくい業務を私は担当していますが、その中でも対策に走らずに常に「対象」を意識する環境を自分で作ろうと考えています。そしてそれを毎日見返しながら取り組んでいこうと思っています。