彼らの様子を見ながら辛抱強く待つと心に決めた

「いいな」と思われたら押してください。

　組革研に参加して、メンバーが持っている力をさらに発揮させ、高い成果に結び付けるためには、仕事を彼ら自身の問題にして取り組ませることが最も重要だと気づきました。
　この気づきを生かそうと決心し、職場でどう展開していけばよいかを模索し続けていましたが、５月に１５名の部下全員と直接面談し、各人の課題を明らかにした上で彼ら自身だけですすめさせることにしたのです。任せた後は、打合せの日程も私が決めるのではなく、必要に応じて彼らから提案するよう伝えました。
　決めた後は口出しできません。辛抱強く待つと心に決め、彼らの様子を見守りました。ただし目標数字の達成だけは譲らない覚悟でした。
　ほとんどの部下は、始めから自分の問題として課題を受け止めてくれました。その取り組みかたも真剣で、積極的です。途中の打合せで彼らから出てくる内容も優れ、今後の成果が大いに期待が持てます。
　また、立ち上がりこそ戸惑ったために、動きはじめが遅かった者もいましたが、彼らも次第に自分たちで考えるようになり、今は自分の問題として取り組み続けています。
　ただ若干ですが、自分の問題として捉えていないと感じさせるメンバーもおりました。例えば、お互いに情報交換しながらすすめていますが、積極的に参加しているように見えないのです。本人たちの力ですすめてほしいと思いながらもそのままにはできません。彼らと何度も話し合い、時に侃々諤々の議論になることもありましたが、未だ動きは変わっていません。
　課題を明らかにして本人にすすめさせてからすでに半年が経ちました。これまで以上に自分がどう迫っていくことができるかに、今、悩んでいます。