参加リポート/現場から

新たな「対象」に迫っていくチャンスと考えている

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石崎 淳 神鋼テクノ 企画管理本部 総務室 〔第479回/2014年6月会期参加〕  NO.746

 組革研参加当時は、人事・経理業務の取りまとめを担当して間もない時期でした。中途入社で社内事情がわからず、社員が入社する際に関連部署への連絡が漏れ、手続きが遅れる問題が発生してしまいました。
 組革研から戻り、この問題を解決するために「個で書き出す」から始めました。そして人事異動に関わる手続きを100件以上列挙し、チェックリストを作成しようと試みたのですが、結局、失敗してしまいました。4月には延べ100名以上の異動が集中するため、余裕がまったくありません。私は項目を書き出すことばかりに没頭し、もう一つの「対象」である担当者の状況や仕事内容を見ないですすめてしまったのです。
 その直後、今度は給与の処理漏れが発生しました。詳しい事務手続きを知らないこともあり、この解決を給与担当者自身の課題としました。すると、彼らは毎月の給与や退職者発生など、内容ごとに業務の要点を記したマニュアルを整備し直しました。以前のやりかたのまま踏襲することが多かった事務のやりかたを変えようとしたのです。問題に直面し、「対象」に向き合うことで、今までのやりかたを変えられることを部下から教わりました。
 人事経理室のメンバーの動きが少しずつ変わってきた頃、私自身も7月に異動し、税務・法務・内部統制制度の整備などの業務を担当することになりました。すでに国税局からの質問に対する回答書作成や、新規の契約書の内容チェックという業務をすすめていますが、専任の担当者がいないため、ほとんど私一人で行わなければなりません。内容が幅広い上に法務についての経験がない私は、現在、試行錯誤しながらすすめています。しかし経験のないということは、私にとっては新たな「対象」に迫っていくチャンスと考え、これから起こる問題と正面から向き合っていこうと思っています。

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