4日必要だと思った日数が2日で完了した

「いいな」と思われたら押してください。

　組革研参加が決まった頃、ある仕事の納期に追われていたこともあり、適当にこなして研究会を無難に終わらせたいと考えていました。しかし実際に参加すると、そこでは常に高い目標や成果を求められ、自ら達成せざるを得ない状況に追い込まれていったのです。これまでの業務の中で、上司や先輩がたからの指示を待ち、誰かが何とかしてくれるだろうと思っていた自分がいかに甘かったかを認識させられました。
　私は弊社で納入した発電設備のメンテナンスを担当する職場で、部品交換や出荷前試験などの作業管理や部門間調整をしています。これまで関係者どうしが集まり話し合っても、工程が厳しく機械が空かない、機械が空いても作業員が確保できないなど、各々の主張が強く、調整がはかどらないことに悩んでいました。内心では「自分勝手なことばかり言って」という気持ちもあったのです。
　しかし組革研後は「対象」である他部署でどのような問題が起きているのかを書き出し、それを材料にして工程どおりにすすめるためにはどのようにすればよいかを、他部署を訪ねて意見を出してもらうようにしました。
　しばらくして、ある部品の加工が急遽必要となりました。これまでは加工に必要な日数を他部署の方から聞いたまま後工程の予定を組みましたが、私はまず「対象」を調べようと思い、すぐに現場に行きました。そして工作機械や作業人員の状況を調べて他部署と話し合った結果、空いていないと思われていた機械が使用できることがわかりました。また人員調整も可能となり、4日必要と思われた作業日数が2日で完了できたのです。
　「対象」に基づいてすすめることの大切さを改めて感じました。今後もこれを大事にして、自ら動いて他部署に働きかけていきたいと思っています。