組革研で「対象」という言葉を聞き、衝撃を受けました。
職場に戻ると、営業部門がお客様に約束した納期設定が社内の製造能力を超えてしまい、納期遅れが起こっていました。能力以上を受注する場合、お客様に迷惑をかけないよう少し長めの納期にしていますが、その時期の製造が集中し、それを問題に思いながらも対応できていなかったのです。
生産企画の私も、「対象」である製造部門の状況を全く把握していませんでした。すぐに製造現場に行って組革研OBの職長と相談し、向こう半年間の受注数と製造必要数を見える化しました。関係する全ての部門に共有できる表を意図したものです。これによって必要数と製造能力が比較可能になり、新たな受注の際も製造可能月がひと目でわかるようになりました。また、これは会議でも利用され、部門どうしの状況把握にも役立っています。
また、製造能力を超えた場合に、新たな受注が自動的に後まわしにされている実態も顕わになりました。「対象」であるお客様の期待にお応えしようとせず社内都合が事務的に優先され、納期が決められていたのです。
いずれは製造能力を高めなければ解決しないことは明らかですが、目のまえ現状の範囲内で対応せざるをえません。状況をもっと明らかにするため、過去の受注を月別にグラフ化しました。すると受注数のばらつきが明確になり、最も多い月は製造能力の約3倍になることがわかったのです。
その後は受注内容を精査し、工程の順番を再構築して製造計画を立てました。他の部門でももっとお客様を意識しようという動きが浸透しはじめ、さまざまなプランが提案されはじめました。さらに製造を前倒しするため、受注予測精度を向上させようという協議も始まっています。今後はこれらを進化させ、さらにご要望に応えていきたいと思っています。
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