部下はさらに何倍もの力を持っていると教えられた

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　組革研では、自分でも気づいていなかった力を出せました。そして「部下はあなたが思う何倍もの力を持っている」と教えられたのです。これまで「この仕事は部下には無理だ」と勝手に判断していた自分の考えが間違っていたと気づきました。
　その頃、職場では「２か月で業務効率２０％向上」を最優先課題として取り組んでいましたが、メンバーは当初、消極的にしか見えませんでした。しかし組革研後、私が指示をやめ、すすめかたを押し付けなくなったことで、次第に彼ら自身ですすめるようになり、期間内に達成できたのです。
　しかし課題はこれだけではありません。製品の工程不良の低減についても私が所属する生産技術課で年初からの課題でしたが、達成に至っていませんでした。さらに途中で効率２０％向上が優先とされたため、工程不良低減の達成は不可能だろうと、私自身なかば諦めていたのです。
　ところがその翌月、この目標も達成してしまいました。しかし年初と比較すると不良発生率が５０％減少、前月比２０％という減少で、勢いや偶然で達成できるレベルではありません。先の課題を達成したメンバーがそれに満足することなく、さらにもっとと、次の目標に向かっていった結果だと感じています。自分が考えていた力の、さらに何倍もの力をメンバーが持っているんだと、改めて教えられました。
　１月に製造課へ異動し、部下が約４４０名と一気に増えました。現在、災害防止と生産性向上に取り組んでいますが、なかなか達成できずに苦戦をしています。私自身も約２０年携わってきた業務と全く勝手が違い、指示を出したくても出せません。しかし、これは逆にチャンスだと思っています。新しい部下とともに目標達成に全力で向かっていきたいと思っています。