変化をチャンスと捉え、変えようと提案した

「いいな」と思われたら押してください。

　総務管理部門を任されていた私は、人の育成や研修計画の見直しを部門の課題として掲げていましたが、どうすすめればよいかわからないまま悩んでいました。
　そんな折、上司に勧められて組革研に参加しました。事前資料に目を通して理解したつもりでいた「Ｓ－２０」では１ＶＩＰにすら到達できず、自惚れていた自分に恐ろしさを感じました。
　わかっていないと気づいた後は、深夜まで現地調査をくり返し、仕組みを発見しようと取り組み続けました。そして下期にゴールできた時、同じ苦労を味わった者どうしに通じ合う何とも言えない気持ちを知ったのです。
　自宅に戻った翌日、中学受験を控えている長男について妻と話し合いました。どういう人間になってほしいか、どう彼と向き合っていくか、お互い本音をぶつけ合いました。
　職場の部下や上司にも早くこの気持ちを話したいと気が逸りましたが、もう一度、今回の体験や『人間力』を読んで感じたこと、意識しようと思うことを書き出しました。自宅の壁に貼り出された６６枚の紙を見ながらさらに考え、翌日、「自分はこうやっていく」と部下に宣言しました。
　さっそく研修計画の見直しを白紙に戻し、まず、それぞれの現場へのヒアリング調査から始めることにしました。さらに、これまで自分が行っていた人事評価の面談を課長に任せました。
　先月、組織変更により所属名称が変わりました。今まで以上に会社や従業員、取引先や地域社会に貢献していかなければなりません。この変化をチャンスと捉え、すすめかたを変えようと提案しました。その結果、無駄だと感じていた一部の仕組みを廃止することができました。