「本質を見なさい」という言葉がようやくわかった

「いいな」と思われたら押してください。

　現在私は、「技術アカデミー」という人材育成プログラムの安全部門に在籍しています。
　このアカデミーに参加するまえ、運転業務を担当していました。運転業務は、ちょっとした自分の油断が速度オーバーに繋がり、お客様を大変危険な目に遭わせてしまいます。担当職務の責任の重大さを感じ、もっと知識を深め、技術を高めなければと思って応募を決意しました。
　このアカデミーで研究してきた半年間、上司からたびたび「本質を見なさい」と指摘されましたが、どういう意味なのかはっきりわかりません。悩みながら手探り状態が続いている頃、組革研に参加しました。
　組革研では「対象（Ｓ－２０）はどうなっているか」に取り組み続けました。そして自分自身で「対象」を調べて仮説を立て、チームで議論を重ねながら、それが少しずつ明らかになってくることを体験したのです。この時、「本質を見なさい」という言葉が、「対象を素直に見なさい」という意味だったと、ようやくわかりました。さらに、安全システムの多くが機械化されているという現状もあり、安全を自分事として捉えていなかったことにも、改めて気づかされました。
　職場に戻ってからは、憶測で報告せず、起こっている事実やわかっていることだけを正しく伝えようと心掛けています。また現場では、先入観を持っていないか、わかったつもりになっていないか注意して話を聴くよう努めています。そのため、一時的に仕事が少し遅くなることもありますが、自分で納得してからすすめられるようになってきたと感じています。
　技術アカデミーで学べる時間はあと半年、安全の本質は何かを突き詰めていくことに、さらに立ち向かっていきたいと思っています。