参加リポート/現場から

彼らの変化の大きさに目を見張っている

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小林秀人 日置電機 福岡営業所長 〔第487回/2015年6月会期参加〕  NO.711

 私が任されている営業所は、今のところ業績は悪くありません。しかし数年先までそれを保持し、より右肩上がりにしていくためには、部下がもっと主体的に、さらにレベルアップしなければならない。どうすればそれが実現できるのかと悩んでいた頃、組革研に参加しました。
 組革研で、自分がいかに部下に対して指導することが多かったか気づかされました。もっと奥底にある彼らの声を引き出さねば。そのためには彼らの意見を聞き遂げることに徹しようと決意したのです。
 組革研後、私は合宿を企画し、こうありたいと願う営業所の姿を話しました。そして現状を把握した後、各人がこれから取り組む課題を書き出してもらい、それをやり切れるか、お客様の役に立つのかを議論しました。個→チームという組革研のやりかたですすめていくと、最初こそ私が進行役となりましたが、翌日は彼らだけですすんでいきます。そして個々の取り組む課題が決まったのです。その中には、過去実現したことがないものもあり、相当に高い目標の課題が掲げられていたことに、正直驚きました。
 取り組みはじめると、状況を仲間内で話し合っている姿を目にするようになりました。失敗した例を積極的に話している者もいます。また、製品開発者が来所する機会を利用して製品研修会を自分たちで企画するなど、技術知識を向上させようという動きも出てきました。自分で課題と目標を定めて自らの問題として取り組むことが、こんなにも彼らを生き生きとさせるのか、その変化の大きさに、目を見張るばかりです。
 また組革研で、現象をよく見ずに原因を決めつけたがる体質に気づかされた私は、そこから脱却しようと努力しています。最近では事あるごとに「『対象』はどうなっているか」が、部下と話すときの口癖になっています。

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