参加リポート/現場から

「何をぐずぐずしているのか」と自分に鞭が入った

投票する

「いいな」と思われたら押してください。

小川拓郎 三井造船・機械システム事業本部・企画管理部 〔第485回/2015年2月会期参加〕  NO.688

 仕事で貢献したいと以前から思っていました。この職場に異動してすでに5年が経ちます。会社に、上司に、自分が貢献できることは何かを意識すると同時に、そうできていないことを自覚するたび、現実が心に重くのしかかっていました。組革研への参加を薦められたときは、この状況を打破するチャンスと思い、飛びつくように志願しました。
 組革研2日目、「対象」を明らかにすればいいと頭では理解できましたが、何度現場に出ても仮説が立証できません。懸命にやれば何かわかるはずという淡い期待はすでに消え、絶望感さえ感じました。チームの仲間は次つぎと発見していましたが、私はそこに全くたどり着けない。唯一見つけたと思ったMタイプの法則も、すでに他のメンバーが発見していたことを知って愕然としました。「ここでも貢献できていない」と暗い思いで一杯でした。
 職場に戻って改めて仕事へのかかわりかたを考えました。これまで、誘導加熱装置の設計、国外の子会社の立ち上げや太陽光を利用した蒸気タービンによる発電開発など、さまざまなプロジェクトに携わりましたが、どれも自分の主担当ではありません。終わるとすぐに「自分は何を求められているのか」という思いに立ち戻り、そこから脱け出せなかったのです。
 しかし組革研で、「S-20」について何もわからず、わからないからこそ現場に存在するあらゆる物と向き合い、手当たり次第にデータを採取し続けた光景を思い出した瞬間、光が見えたように感じました。
 そもそも取り組む「対象」が見えていないのだから、とにかく動き、それから考えてみるしかありません。そう思うと気持ちが軽くなり、同時に「何をぐずぐずしているのか」と、再び手当たり次第に突き進んでいくしかないと、自分に鞭が入りました。

只今、サイトの更新を一時停止しております。
改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。

脱・「三逆リーダー」
新着 記事・お知らせ
  • 2022.11.15        

    日本人の「人間力」を薄っぺらにしてきた幾年
          ――...

  • 2022.06.28        

    「心の報酬」ぞ、如何に
     ――「新資本主義」に問う(2)...

  • 2022.06.02        

    「道具力」の再構築に終わってしまわないか
     ――「新資本主義」に問う(1)...

  • 2022.05.31        

    組織革新研究会の7月会期での感染症対策...

  • 2021.12.02        

    『あなたの会社はなぜ「メンタル不調」者を量産してるの』発刊記念講演会が開催されま...

  • 組革研アーカイブ
パンフレット・発行物のご案内
  • 対談 あなたの会社はなぜ『メンタル不調』者を量産してるの

    著者:藤田英夫・𠮷野 聡 発行:シンポジオン 発売:三省堂書店/創英社


  • 脱「三逆リーダー」

    藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社


  • 「個全システム」によるミーティング革新

    藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社


  • 不感症体質に挑む「人間力」全員経営

    藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 経営の創造

    藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 第3の組織論

    小林 茂 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 人間力をフリーズさせているものの正体

    藤田 英夫 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 人間力―そこにどう火を点けるか

    藤田 英夫 (著) NTT出版


  • 人を人として―指示待ち人間を目覚めさせるもの

    藤田 英夫 (著) PHP研究所


  • 「状況」が人を動かす―管理からリードへ

    藤田 英夫 (著) 毎日新聞社


ページの先頭へ

組織革新研究会について

組織革新研究会の5日間