初めて同じ仲間として認めてもらえた

「いいな」と思われたら押してください。

　機械保全を担当する部署での研修期間中に、組革研に参加しました。初日に「『Ｓ－２０』はどうできているか」についてわからないことを書き出す課題が出され、納期を２度延長して、ようやく自分の目標を達成できました。しかしチーム全体としては未達です。さらに続けましたが、その後の１時間はそれまでの半分にも満たない件数しか書けなかったのです。自分の怠け癖がはっきりと顕れたと気づき、とても後悔しました。この思いが強く残り、「目の前の仕事に全力で取り組む」ことを職場での課題にしました。
　職場に戻り、自分が取り組めるものを探していると、予備品倉庫が目に留まりました。保全に必要な交換部品の保管場所ですが、入ってもどこに何があるのかさっぱりわかりません。工程ごとに管理を担当することが決められていますが、研修中で正式な担当を持たない私は、誰でもわかりやすい倉庫にしたいと上司に提案すると、快く賛成してもらえました。
　まず、どのように入出庫されているかを調査し、利用する人たちにどんな倉庫を望んでいるかを尋ねました。次にばらばらに置いてある部品を整理して一つずつ数えなければなりません。倉庫内はとても暑く何度も挫けそうになりましたが、続けていると現場の方から突然声を掛けられたのです。私の作業を見ていたらしく、倉庫作業の話し以外にもご自分の仕事のことなどいろいろと教えていただきました。研修生ではなく、初めて同じ仲間として認めてもらえたようで嬉しくなりました。その後、倉庫作業は作成したマップを貼り出し、パソコンで管理できる備品リストを作成して終えました。
　自ら提案してはじめた仕事を通じて、他の部署の方がたとつながりができるというとても貴重な体験ができました。今後も手が届きづらく、気づきにくい工程間の課題を探して取り組んでいきたいと思います。