不思議と夢中になっていった

「いいな」と思われたら押してください。

　組革研の参加まえに手にした「こま図」のサンプルを見て、「これを地図代りに歩けばいいんだろう」と軽く考えていましたが、いざ始まると最初からわかりません。「こんな遠いはずがない」と不安がよぎります。とうとう「これ間違っていないか？」とこま図を疑いました。結果、上期業績は個人、チームとも赤字。それでも「誰もゴールしてないのだからしかたない」「他のチームだって赤字じゃないか」と、自分を納得させていました。
　しかし、そんな自分が次第に無我夢中になっていったのです。それまで「仕事は楽しくない。しかたないからやっている」と思っていた自分が信じられません。たしかに身体はしんどく、風雨の中、一人で行う現場調査は過酷でしたが、他のメンバーと汗水垂らした時間は楽しく充実していました。自分でも不思議な思いでしたが、キャンパスリーダーのお話で、「仕事がつまらないのではなく、本人が主体的に取り組むかどうかが重要だ」とうかがい、目からウロコが落ちました。
　現在、実研部門では開発目標としてテストコードを定め、そのコードに従って性能の適否を判断しています。これまでは私自身もそれに沿って確認するだけのただの検査者でしたが、組革研後に職場に戻ると、まずこのテストコードに目を向けました。かなり以前に定められたものもその中にはあり、現状を正しく反映できているのかと疑問を持ったのです。「対象」であるお客様が実際にどんな道を走り、どのように使われるのかを明らかにしようと決意しました。これには相当な時間がかかるかもしれませんが、まさに自分がお客様の命を守る意識で取り組むつもりです。
　まだまだ、確かな成果は目に見えていませんが、逃げずに真正面から向き合って行こうと思っています。