参加リポート/現場から

少しずつ彼らの表情が変わってきた

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高橋哲也 富士フイルム静岡・フイルム塗布製造部・担当課長 〔第486回/2015年5月会期参加〕  NO.664

 私が属していた塗布部門とスリッター部門が統合され、4月に両部門の担当となった私はスリッター部門に行って驚かされました。そこではノルマ達成のために何よりスピードが優先されていたのです。早いことは良いのですが安全対策が二の次、他部署で起こったカッター刃の事故ですすめかたが見直されたはずでしたが、未だに保護具を着けずに刃の掃除をしています。理由を尋ねると、「良い保護具がない」「使いにくくて時間がかかる」と着けないことが当然という返事でした。前の職場で安全が最優先とされ、その中で効率化を求められてきた私には信じられない光景でした。
 彼らとどう向き合えばよいか悩んでいる時、組革研に参加しました。その中で「ロボット症」の話を聞いて自分の体質に気づかされ、衝撃を受けました。しかししばらくすると職場での部下の姿が思い浮んできたのです。彼らは毎日「早く、早く」とノルマ達成を急かされ、やりかただけを指示され続けた結果、安全への配慮も、効率化への工夫もしなくなってしまったのではないだろうか。
 職場に戻るとまず、素手の作業を止めさせました。そして、「保護具が使いづらいなら自分たちで良いものを探すこと」と伝え、保護具をつけた上での効率化を強く求めました。当初彼らはどうすればよいかわからず私に頼ってきましたが、彼ら自身ですすめることを私は譲りませんでした。しかたなく彼らは次第に、新しい道具や作業方法を考えるようになっていきました。
 それまで無表情でギスギスしていた職場でしたが、次第にメンバーどうしの会話が増えてきました。最近ではトラブルが起きると「いったん止めて、考えよう」と仲間を巻き込む者も現れています。彼らの動きや表情を見て、彼らの意識が少しずつ変わってきていることを実感しています。

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