参加リポート/現場から

自らを「易きに流さない」

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土井裕文 三井造船・玉野艦船工場・品質保証部長 〔第340回/2000年1月会期参加〕  NO.653

 “品質” のトラブルは後を絶たず、日々対応に追われています。勤めてもう30年を過ぎるというのに、同じことのくり返しです。不具合に対応し、現れた現象に手を打っていますが、しょせんは対症療法。その「根っこ」には目にみえているものとは異なる病原があると知りながら、ずっと手を打たないでいたのです。その一方で、社会状況や時代変化のせいにして一息ついている自分がいました。
 この3月から、40人を超える品質保証を担う部署を任されました。いわば工場全体が「対象」であり、我が部隊だと思わねばならない立場です。
 現象の「根っこ」に迫ることは、もしかしたら業務を妨げ、これまで築いてきた組織さえも壊してしまうのではという不安がよぎりました。そのとき、15年まえ組革研で出会った「易きに流さない」という言葉が、逃げようとする自分を引き戻してくれました。これは自分と闘うときの言葉だったのだと初めて悟り、「よし、やってやろう!」と今、腹を決めたのです。
 意を決し、「不具合を起こしている真の問題、組織の根の問題に部員全体で取り組もう。皆を集めてほしい」と課長に伝えました。
 何がはじまるのかという不安が周りにみえます。「問題と思っている現象」を尋ねましたが誰も口を開きません。しかたなく若手の一人に直接問うと、口ごもります。聞き取れないため、通訳のように私が確認しました。「言いたいことが言えない、ということ?」「はい」。
 ようやく出た。すると「マネジメントができていない」の言葉がそれに続きます。上長にとってはきわめて辛辣ですが、この共有こそ問題解決への第一歩なのです。2時間半に及ぶ議論の末にようやく見えはじめた「根っこ」に立ち向かうため、自分を「易きに流さない」と改めて心に刻みました。

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