自分の描いていた”リーダー像”にダメ出し

「いいな」と思われたら押してください。

　組革研メンバー参加から７年ぶりに「リーダー参加」しました。初めてのリーダー体験を前に、「メンバーの気が緩んだらしっかりさせ、気合を入れよう」と気負っての参加でした。
　我がチームは上期「Ｓ－２０」で黒字になりました。活動資金が増えたことにホッとするとともに、メンバーが気抜けするのではという不安も感じていました。
　それは２日目に起こりました。現場調査への集合時間に遅れ、出発が後回しになり２０分もロスしました。さらに調査後、安全対策用の「腕章」をメンバーの一人が紛失してしまったのです。私はメンバー全員を集め、こんなことを二度と起こさないよう怒鳴り、喝を入れました。状況に合わせたリードをしたつもりでした。
　しかし直後、ブロックリーダーから「あなたはそんなに偉いのか」と言われてしまったのです。自分が職場で部下と接してきたやりかたが全て否定されました。どう動けばよいか、話しかけたらよいかわからなくなり、心身ともにがんじがらめという状態が続きました。
　しかし、「メンバーを易きに流さない」「仲間意識を持つ」というリーダーに求められる２つの態度を思い返すうち、とにかくメンバーと正面から向き合おう、なりふり構わず今の自分をさらけ出そうと決心しました。
　それまでメンバーどうしの議論を後ろから”監視”している自分がいましたが、その後は気づくと輪の中に入り、議論の内容を前のめりで聞いていました。
　これが正しい「リード」とはけっして思っていません。が、精一杯の自分を出して部下と正面から格闘することが今の自分に大事だと思っています。