現場を巻き込んで高い目標達成目指す

「いいな」と思われたら押してください。

　生産部門を統括する部署で、品質やコストなどの目標を工場とともに決めています。４年前に参加した組革研体験で、自分の都合で仕事をしないと決めたものの、困難な協議に対してつい手抜きをしがちでした。
　人材確保の課題では、今後３年以内に、工場で働く全社員の１０％を超える定年退職者が見込まれています。求められるのは単純な要員補充ではなく、ベテラン社員から技能を伝承しつつ、できる限り少人数でオペレーションできるようにすることです。
　その第一歩として、工場と本社間で高い水準の目標設定が求められました。しかし高品質の商品を造ることを求められている工場は、その目標に本腰を入れることに躊躇していました。本社と工場の間を調整している私は、工場の言い分に負けて、つい目標設定を下げてしまいがちでした。しかし、このままではいけない、目標をクリアするために現場を巻き込んで真剣に課題に立ち向かおうと決意しました。
　何からすすめればよいか迷いましたが、現状をじっくり共有しようと省力化オペレーションの取り組み実態について繰り返し対話することからはじめることにしました。
　その中で、すでに達成している事例があれば、工場間でも共有できるように努めたり、同業他社との情報交換で得た運営状況の好事例は、できる限り工場現場に伝えてきました。
　とことん対話を重ねたことで工場の人たちの理解が得られるようになり、課題解決への動きがすすみだしました。今では、この労働力不足と技術伝承のピンチを逆手に、若い世代の活躍を進める絶好の機会にしようと、彼らとともに新たな活動を展開中です。