「わからないこと」の一覧一望で全員参加に

「いいな」と思われたら押してください。

　私はビールの製造工程の技術員として、新商品の立ち上げや新技術の導入を現場のメンバーと一緒に行っています。
　今年に入り、濾過機の更新という数年に一度しか実施しない大がかりな工事を任されました。研究所から異動してきたばかりの私にとって、このような工事は初めてで、不安でたまりませんでした。
　そんなときに組革研へ参加しました。わけもわからず始まりましたが、いつの間にか「Ｓ－２０」について「わからないこと」を全力で５００件以上書き出し、それを調べるために夢中で何度も現地に出かけました。その過程で、自分は「濾過機工事」に対して全力で向き合っていなかったことに気づき、自分はもっとできるのではないか、と感じました。
　職場に戻ると、まず新しい機械とその更新のしかたについて「わからないこと」を洗いざらい出し尽くそうと、３００件の目標を掲げ、現場の４人の関係者に呼びかけました。しかし、なぜそんなことをする必要があるのかと抵抗され、組革研で気づいた思いは全く伝わりませんでした。
　そこで、組革研に参加したメンバーに力を貸してもらい、「とにかくやってみよう」と一緒に呼びかけてもらったところ、目標まではいきませんでしたが、何とか１６７件の「わからないこと」をあげることができました。それを一覧一望して、「自分たちで考える」「自分たちで調べる」「本部に確認する」の３つに分けて取り組むことにしました。
　その後、このファイルを５人で共有し、新たな疑問点や対応策をいつでも書き加えられるようにしています。その結果「わからないこと」がひと目でわかり、お互いの理解度も把握できるようになりました。今では一つひとつ解決していこうと、全員で取り組むための共有財産になっています。