組革研体験した横浜ゴム株式会社新入社員の取り組み

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蓬生健介 25歳 タイヤ第二設計部 2018年入社

 「組革研」の初日。僕の発言によって場が静まりかえってしまいました。今の仕事について問われ、僕は「つまらない」と即答。でも、つまらないものはつまらない。これは僕のキャラかもしれませんが、小手先の言葉でごまかすことができなかった。正直な気持ちでした。わずか5日間の研修でこの気持ちが変わるわけもない。そう思っていました。
 ところが――最終日、自分でも驚くような言葉が自然と口をついて出てきたのです。全体ミーティングで大勢の参加者と関係者の視線を浴びながら、僕はほとんど条件反射のようにこう言っていました。 
 「できるできないじゃない。やるかやらないか、です」。
 初日とは別の意味で場が一瞬しんとなってしまいました。しかしその後、キャンパスリーダーから「よくそんな言葉が出てきましたね」と笑顔で言われ、はっとしたのを覚えています。「たしかに、なんでこんな言葉が出てきたんだろう」と。
 2月の那須は厳しい寒さです。しかもみぞれ混じりの冷たい雨が降っていました。僕はチームのメンバーたちとぶるぶる震えながら、「S―20」の仕組みを解明するため、深夜の田舎道を血眼になって歩き、気づいたことをメモしていました。雨に濡れたメモ用紙はぐじゃぐじゃになり、ペンを握る指先は凍えるようでした。納期は迫り、あれほど追い込まれた気持ちになったのは、それまでの人生でも無ければ、いま現在のリアルな仕事の中でも経験していません。
 そのとき、ふっと感じたのが、先ほどの言葉だったのです。できるとかできないとか言っていられる状況じゃない。やらなきゃ終わらないし、何かに負けてしまうと。僕にとってすごく重い経験となりました。
 そして今、仕事が楽しくなったかと問われれば「はい」と自信を持って答えることはまだできません。ただ、つまらないという感覚はいつの間にか消えています。今はまだ先輩の補助のような仕事しか任されていませんが、早く自分が主導してタイヤの設計、プロデュースをしたい。そんな欲望が心の底から湧き上がってきています。そんな自分が不思議でもあります。最近は「辛いなぁ」と思いながらも、将来開発陣のリーダー的役割を担うことを目指して、地道に頑張れている気がします。
 タイヤほど一見シンプルなのに、複雑で繊細な製品もありません。そのおもしろさを知れば知るほど、欲も大きくなってきたようです。

脱・「三逆リーダー」
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