「働き方改革」が叫ばれている時代にこんなことを言うのもどうかと思いますが、最近、残業するのが楽しいんです。その原点は「組革研」にあったように思われてしかたありません。
会社から「組革研」に行けと言われたときは、「はいはい、研修ですね」と軽く考えていたのですが、実際に来てみると想像とは大違い。ものすごく自分にとって学びの多い5日間となりました。何より「俺はやれるぞ」という自信を得ることができたのが、最大の収穫だったと思います。
「組革研」に参加するまえの僕は、新人ということを言い訳にして、すっかり「指示待ち人間」になっていました。まだ知識も経験もない新人なのだからできなくて当たりまえ。だから今は先輩や上司の指示に従っていればいいんだ。しかも周囲を見渡してみると、経験豊富な先輩、上司たちばかり。いつかそうなりたいと思いつつも、何のアクションも起こすことができず、ただ周囲の様子を伺い、指示を待っているだけ。本来、上昇志向の強い性格なのですが、どうも気持ちも盛り上がらない。そんな日々が続いていました。
ところが「組革研」では、年齢や経験に関係なく、全員ゼロからのスタートです。実際の会社でいくら優秀な業績を挙げていようが、課長だろうが部長だろうが新入社員だろうが、ここでは一人のチームメンバーに過ぎません。そんなメンバーが横一列に並んで業績を競い合う。言い訳がきかない世界でした。ということは、新人だろうが、全力を尽くせば経験豊富な先輩たちを打ち負かすことができるかもしれない。闘争心に火がつきました。
しかし実際の道のりは険しいものでした。僕のチームはあれよあれよという間に赤字に転落。ただ、そこから全員の気持ちが一つになり、本気になれたような気がします。メンバー一人ひとりが懸命に「対象」と向き合い、考え、動いた結果、最終的には上位でゴールし、黒字化を達成。この経験が僕に大きな自信をもたらしてくれたのです。
会社に戻った僕は、まだまだ知識も経験も不足しているのはわかっているけれど、今持っている力を最大限発揮すれば先輩たちと互角、とは言いませんが、少なくともきちんと相手にしてもらえるくらいにはなれるはずです。必死に周囲を観察し、知識を仕入れ、それでもわからないことがあれば、周囲にいる人に限らずその分野に詳しい人を関連部署で探し、お話しを聞きにいきました。ただ教えてくださいというのではありません。自分なりに調べ、ある程度の仮説を用意して、諸先輩にぶつける。その上で不明な点について質問するのです。
もともと怒られてなんぼと思っているので、厳しいことを言われようがかまわない。結果を出すためならば、喜んで怒られよう。そんな気持ちで仕事と向き合うようになりました。
そうやっていくうちに次第に知識も身につき、人脈も増えていき、先輩や上司も、より専門的な領域の話しをしてくれるようになりました。当然仕事自体、おもしろくなっていきます。もっと究めたい。もっと先輩や上司の期待の上を行く仕事をしてやろう。どんどん欲が出てきて、残業さえ楽しくなってきたのです。
事をはじめるまでは慎重な僕ですが、いざ「これはいけるぞ」と思えば、そのあとは一気呵成にどんどん行けるタイプでもあります。
今はこの熱い気持ちのまま突き進み、はやくもっと重要な仕事を任せられるように頑張りたいと思っています。
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