「出来ることだけを、いつものようにいつも並みにやっていたのでは、力は伸びない。頭も体もだ。それどころか現状維持もむずかしくなってくる。成長していくための唯一の途は、自分に負荷をかけて鍛えることだ。たとえば、意識下・無意識下で出来ないと思っていること、出来にくいこと、難しいと思っていること、未経験のこと、同じことならば仕事品質、生産性UPなどに取り組んでいくことである。
それは楽なことではない。苦痛を伴なう。体の場合でいえば筋トレなどがいい例だ。」
上記はこのコラムのNo.55(14.6.14.)の一部である。
我われ人間は、成長を求めている。同時に楽を求めている。だがこれは、一方立てれば一方立たずだ。かくも矛盾したものを抱えて、それに慣れっこになって毎日を送っているのが、多くの人たちの現実ではなかろうか。私もその一人だ。
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特別な仕事をしている人はともかく、今日の日常の中は体の成長には無縁だ。それどころか逆事情にさえなっている。そのために、日常外に数々の鍛える場が用意されている。たとえばスポーツだ。それらには日常を越える健康な負荷がかけられている。
では頭の成長の場合はどうか。日常こそが鍛える場であって、日常外にはそのような場は無い。学校教育や諸研修にそれをイメージする人がいるかもしれぬが、それらは仮想現実に等しく、そこには日常の生きる“本番“を越えるような切迫したものは見当らない。したがって、頭に負荷のかかることはなく、鍛えるにはもの足りない。
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二つのことを記しておきたい。
一つは、「人・仕事関係」こそが、まさに頭を鍛える“本番“の場だということだ。人に楽をさせることを是とする人を大事に論は、人びとの頭の成長を止めていくものだ。
一つは、組革研の一側面だ。我田引水に介意せず申す。ここでは、仕事の“本番“以上に切迫した“空気“の中で、人びとの頭に健康な負荷がかけられる。「仕事でこんなにも頑張ったことはない」などの参加者の声がそれを象徴している。組革研が「世界に類例なき」と言われる所以の一つである。
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