組革研原体験の大事な一つは、自分の仕事の「対象」についての研究、すなわち「対象がどうなっているか」を明らかにすることである。そのすすめかたの入口は、それについての「わかっていない」ことを余すことなくリストアップすることだ。世上の常識とは真逆のアプローチである。小中高大の学校教育の中にこのような学修過程があっただろうか。「わかっている」ことだけの学修過程ばかりだ。企業内も同様であろう。
森羅万象、「わかっている」こと知れたもの、「わかっていない」こと限りない。しかも今日、前者については獲得しやすく、後者についてはその発想すらない。
対象についての「わかっていない」ことの余すところなき意識化は、課題達成にとって、きわめて重要なアプローチである。もとより余すところなきの完全は不可能と言うべきだが、それを追い求めるところにこそ、事の全体像に迫る過程が生じてくるからである。さらに、「わかっていない」ことをわかろうとする頭の働きが自ずと生じてくるからである。
「わかっている」と思ってしまっている人と「わかっていない」と思っている人の、いずれが人間として上の状態であろうか。
余すところなきへの接近法としては、その多件数を求めることだ。「わかっている」ことを出させられるのには苦心を伴なうが、「わかっていない」ことならばそれはぐっと楽になる。組革研では、一人あたり300~400というところであろうか。私がかかわっているある企業では、自分の仕事の最大対象である「顧客がどうなっているか」について、数時間で1,000件を書き上げた若い女性がいた。そのほとんどは誰にも答えられないものばかりであった。
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