キャンパスリーダーの独り事

「”誤報”紙上展示会」でもやったら  No.66

no66CL320.jpg 朝日新聞の「吉田調書『命令違反し撤退』報道(14.5.20.)」の記事取り消し(14.9.11.)は、重大事件だ。国内のみならず世界にまで影響力を有する朝日新聞のそれである。これを「誤報」として片付けてよいのか。当該新聞はもとより他のメディアまでがこれを誤報としているが、私には、最初に結論をイメージしながらの報道記事であったのではないかと思えてならない。無意識下での捏造とでも言おうか。
 私がマスメディアにこの種の疑念を抱いてから60年が経つ。20歳直後のことであった。マスコミと深くかかわってジャーナリズムの勉強機会に恵まれたときの朝日新聞でのこと。私のアルバイト先がニュースに取り上げられたのだが、それが全く事実と違っている。新聞には予想記事と称するものがあるのだが、それでもなく、取材もせずにただ想像で書かれたらしき記事である。ジャーナリストとして名高く、私も顔見知りのその編集責任者に、私はその由を告げて訂正を迫った。だが応えは「君、かんべんしてくれよ!」の一点張り。東西の冷戦の最中、ささやかながら米ソ関係の機微にふれる報道にもかかわらずであった。
 それから数十年が経ったであろうか。同じ朝日新聞に議論の余地なき捏造の”決定打”が出た。朝刊第一面に大きく載ったのは、世界最大といわれている沖縄の見事な珊瑚に、誰かが大きくK・Yと傷付けたという悪事の写真である。「百年単位で育ってきたものを、瞬時に傷つけて恥じない、精神の貧しさの、すさんだ心の・・・・・。にしても、一体『K・Y』ってだれだ。」と付されていた。ところが数日後にその犯人が明らかとなる。なんとそれは、その写真を撮った朝日新聞のカメラマン自身であったのだ。
 そしてこの度の事件である。もしも吉田調書が他紙に漏れることがなかったら、したがって政府が公開することがなかったら、朝日新聞はこの騒動の顚末を公開したであろうか。そう考えると、我われ読者の知らない数々の同種のものが隠れているのではないかと邪推せざるをえない。
 言うけどやらないのは人間の性かもしれない。それの”専売特許”みたいな集団を私は知る。もっと質(たち)が悪いのは、言っていることとやることが真逆というやつだ。そういう集団があるのを私は知る。
 朝日新聞のお偉方よ、言い訳くさいことを口にするのは止めて、「信頼回復への検討委」の結果を待つまでもなく、遡って、あなた方が言うところの「誤報」の「紙上展示会」でもやったらいかがか。御社の大改革と読者の信頼回復に直結すること請負いだ。
 因みに、私は60年来の朝日新聞の読者です。

14.9.16.

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