組革研の4日目は、参加者一人ひとりの「職場で直面している問題」に私が応じることにかなりの時間を割いている。第476回組革研では104人に対するそれに予定の1.7倍もの時間を費やしてしまい、ヘトヘトになって昨夕帰ってきた。がんばったんだからまあいいかと、今朝は小原庄助さんならぬ朝寝、朝湯、朝酒ときた。
ブレックランチのテーブルに座ってテレビをつけた。JR川崎駅での回送列車と軌陸車との正面衝突の状況がライブで映し出されていた。大新聞の特別編集委員と称する某さんのピンぼけコメントが聞こえてくる。「過密ダイヤと人手不足が問題ですね。輸送構造の見直しが必要ですね」。
途端にせっかくの朝酒がまずくなってしまった。鉄道会社の肩を持つわけではないが、過密ダイヤはJR東日本が好きでやっているのか、人手が充分な企業など今日どこに存在するのか。それ以前に、過密だとか不足だとかは、人による見かた、解釈であって、事実として存在するわけではなかろうに。仮にそうだとしても、過疎ダイヤにすれば、充分人手にすれば、無事故になるというのか。JR北海道の連発事故は人手不足が原因だと、マスコミが散々に言い放ったことだ。それが一因だとしても、あの組織に人を増やしたところでどうなるというのか。
前々週のこのコラムで、「自任知識人は知識の抗体化と固守化の塊りだ」と記した。この特別編集委員はその典型的な一人だと思う。そういえば、昨日までの組革研に参加された過半数の人の症状もまた同類であった。質問の多くは、部下が納期を守らない、指示待ちだなどと、要するにダメな部下をどうするかというものであった。部下の動きは上長のマネジメントの鏡であるのに。
一億総頭の「抗体化・固守化」症ということになろうか。
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