キャンパスリーダーの独り事

子どもたちの心は誰によって育まれていくのか  No.35

CL320no35.jpg 育児放棄が目に付く。幼い我が子を置き去りにして何日にもわたって家を空け、他人によって発見された時には既に手遅れになっていたなどというニュースは、昨年だけでも2、3件を数えた。眞夏日の窓を閉めきった車中に赤ちゃんを置いたまま夫婦でパチンコに興じていたなんていうニュースも同数くらいはあったと記憶する。呆れ果てる話しだ。完全に野性の動物以下だ。チンパンジーの母親はわずかな時間でも子から目を離さないというではないか。
 これほどまでの親はごくごく一部に限られるだろうが、近来、これに類するような現象が少なくない。その一つが、このコラムのNo.32でふれた「馬鹿親どもの家庭教育放棄」である。『親の顔が見たい』という本が話題になったのが懐かしくなったこの頃、その親連中の中には、大学にまでしつけを求めてくるのがいるそうだ。
 スマートフォンを持たない私は、そのアプリケーションの中に「子育てアプリ」があることを今さら知って驚いている。乳幼子を、スマホであやしたり、しつけたりするのだそうだ。たとえば、お絵描きやクイズ、子どもが言うことを聞かないと恐ろしい形相の鬼から電話がかかってくる、などがあるという。利用者は既に乳幼児の親の5人に1人、アプリの種類はもはや万単位に達していると聞く。育児放棄に連ならなければよいが……。
 女性の社会進出もこれからますます増えるであろう。それはアベノミクスの成長戦略の中心テーマの一つでもある。子育て他者依存のニーズが膨らんでいくことがわからないではない。だが親の子に対するかかわりは、人と人との、人間社会の基幹である。それが希薄化していく心配はないのだろうか。子どもたちの心は誰によって育まれていくのであろうか。
 空恐ろしく思えてならない。

14.1.14.

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