大学の学長の多くは、学内の投票によって選ばれている。選出にあたって作用している力は、学内での人気と多数派工作だと言う。「それでは適切ではなく、大学の経営能力本位で選ぶように」と、中央教育審議会が提言案をまとめたそうだ。遅きに失する感はあるが大賛成、というよりもやっと当りまえに辿り着いたかと言うべきか。
学校であろうが何であろうが、およそ価値の創造あるいは付加を使命として人が集まるところ、マネジメントは決定的な”必需品”なのだ。マネジメントの”品質”によって、その組織の使命の遂行も、その組織の命運も、それを構成する人びとの人生の質も、全ては決せられてしまう。マネジメントなくしては、ただの集団の運営に終始してしまうのである。(経営とマネジメントの概念の違い、経営と運営の違いについてはここではさておく。)
マネジメントは、(1)制度・仕組み、(2)リーダーによって成り立っている。その重要さだが、(1)はせいぜい2~3割、(2)はそのほとんどを占めて7~8割。今日、劣悪な(1)は見ることなく、その一方、(2)のありようはお世辞にも良いとは言えないからである。もちろん一般論としてだ。
学校、病院、マスコミ ――この三つはノーマネジメントのビッグ3だと、私はかねがね見ていた。といっても前記(1)だけはあるのだが。この三つの組織に共通しているものは、構成員たちが知識集団だと自認してしまっているところにある。マネジメントの概念が無いらしく、たとえあったとしてもそれは単なる金儲けのやり方ぐらいに思い込んでいるらしいことである。
知識人を自認する人たちに特徴的な一つは、自分に備えられている知識の枠内でのみもの事を捉えようとすることではなかろうか。
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