リーダーの使命は「仕事満足」と「部下満足」である。前者は、いい仕事をして業績を上げること。後者は部下をして、低次の喜びを与えることではなく、業績への成り立ちを成長と自己実現の時とさせることである。
その実態はどうなっているか。前者については、まあできていると仮定しよう。後者については、見事なまでに逆さまになっていると言わざるをえない。部下の成長と自己実現に立ち塞がっているのだ。この辺のところは、組革研の「ディリ―メール」を垣間見るだけでも明らかであろう。
逆さまとは、「自分満足」に専心しているということである。それは具体的には二面となって現れる。
第一面は自己防衛。何よりも我が身を安全地帯に留め置くとともに、他者に嫌われることを事のほか恐れる。それがあらゆる局面での発想と行動のベースになっていて、その俎上での「仕事と部下」なのである。第二面は先生・親分意識。リーダーに指名されたその瞬間からこれが始まるのだ。先生意識とは、やたらに教えたがること。自分でもよくわかっていないことを承知しながら、臆面もなく教えようとする。親分意識とは、自分は部下よりも人間として上だと思ってしまうらしいことである。いずれもそのもの凄さは病的なほどで、止まるところ知らずだ。
この両面は人間の本性でもあって、それ故に無意識下の動きであろうが、それに気づいて、自分のそれと向き合わずしてリーダーに非ずだ。
というと、こんどは部下への「丸投げ」になってしまう。
「自分満足」でもない「丸投げ」でもない第三の道こそがマネジメントだと考えるのだが・・・・・・。
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