人に対して金を、①与える、②生み出す力を育てる、のいずれが大事かと問うたら、誰もが②だと応えるであろう。では知識を、①与える、②生み出す力を育てる、のどちらが大事かと問うたらいかがであろうか。金も知識も、人間社会の二大不可欠の”道具”であり”材料”である。
6・3・3・4の学校教育は完全なる①のシステムだ。しかもその①を、相手かまわず呆れるほど無理やり与え込もうとする。与えられ側にそのニーズはないのに。この点では金と知識では異なるが。
与え側のニーズで与えられたものは、やがて雲散霧消していく。金も知識もだ。10人の40歳台の大卒者に、新聞に載った大学入試の共通一次試験を解いてみないかと求めたことがあったが、問題を見るなり全員が、数分のうちにギブアップしてしまった。
①は不要だと言っているのではない。②のためにも①は大事だ。だが、ある程度の①に留めて、与えられ側の知識ニーズ作りに取り組んではいかがであろうか、と言いたいのである。
それこそが私の教育改革論の核心だ。その方法論については別稿にゆずる。組革研とチームワーク学校(子どもたちの組革研)での教育的側面はまさにこれだ。信州大学長野小学校のかつてにもその例※が光っている。
以上のこと、学校教育に限らない。企業内においても同様だ。マネジメントにおいてもなおまた然り。
(※『教科書を子どもが創る小学校』(小松恒夫著、新潮社刊))
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