キャンパスリーダーの独り事

見上げた新入社員と情けない先輩企業人と
――先週の「組革研」から
  No.218

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  先週の 「組革研」第517会期には、一企業から22人の新入社員が 「チーム参加」した。 昨年入社して8か月にわたる社内研修を終えて昨12月に配属された、ほぼ全員が院卒の若もの(平均年齢25歳)たち。 いやいや参加であったことは、5日間の初期の彼らの動きから容易に想像できた。 指示待ち、答待ちであったことも言うまでもない。

「できるできないではなく、やるかやらないかだ!」
「苦労の先に楽しさがあるかわからないけれども、本当の楽しさというのは、絶対に苦労の先にしかないのだ」

  上記は、会期の最後に自分たちチームが残した発言である。 なんと見上げた若ものたちであろうか。 これを聞いて、私の5日間の疲れはふっとんだかのようであった。
  会期を終えた今、彼、彼女らがこの思いをいつまでも持ち続けられることを念じるのみだ。

  参加者の大部分はもちろん、先輩企業人(平均年齢43歳)である。 その中からいくつか、私からすればあまりにも情けない発言が出た。 その言葉の本意は別のところにあるのかもしれないのだが。 その中の代表的なものを二つ紹介する。

「仕事に真剣に取り組めない(自分の)性格を変える方法はありませんか?」(41歳)

「(自分の)人間力をキープするには、どの様に意識していたら良いか?」(47歳)

  ①については念のため聞き返したが、言葉が示すとおりの本意であった。
  私は子どものころよく、父親から 「そんな情けない男は豆腐の角に頭ぶつけて死んじまえ」と言われた。 悔しかった。 ①の発言に出会った時、とっさに 「豆腐の角」が頭に浮かんでそれをぶつけそうになったが、そこはぐっとがまん、 「あなたのお子さんはあなたの背を見ていますよ」と場を繕った。

  同じ時に同じ場で同じ体験をした新入社員と先輩企業人の発言、この二者あらゆる諸条件は異なるのだが、それでもなおこの対比は、企業内のマネジメントへの疑問を暗示しているように思えてならないのですが、いかがでしょう。

19.2.26. 

藤田英夫 

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