キャンパスリーダーの独り事

助太刀論
――「強制」のありがたさ・1  No.197

197CL.jpg  「強制」は善か悪かと、ときどき私は人びとに問うてみる。 今までに聞いた相手は1000人を超えようか。 その中で、善として手を挙げた人は10に届かない。 念のため悪に手を挙げることを求めると、ほとんどの人がその手を挙げた。
  善とする理由を聞いてみると、ほとんどは頓珍漢、まともな答は2、3人。
  悪と答えたうちの親の立場の人たちに、意地悪にもこう問うてみる。 「あなたはお子さんに、いやがる薬を無理やり飲ませたり、予防注射を強制したことはありませんか」と。 無いと答えた人は完全にゼロだ。
  私は、 「強制」は大事なもの、ありがたいものだと考えている。 なぜか。
  我われは、頭では立派なことを考え、それを口にしながらも、ついついそれとは逆の易きほうへと流れていってしまうからである。 もっと掘り下げて言えばこうだ。 ――誰もが、 「やる気」と 「やらないで済ませようとする気」という二つの気を持って日々を生きている。 正反対の力を有するこの二つが、一人の中で綱引きをやっている。 そして多くの場合、この綱引きの勝者は後者なのだ。 だめ人間のケースではない。 それこそが人間として当りまえ、健全とでも言うべき状態なのだ。 私などはその典型人。 二宮尊徳は人間に非ずと言いたい。
  この前者に助太刀してくれるものが、 「強制」という外からの力の作用だと思うからである。
  ( 『人間力』第一〇章より抜粋、加筆)

17.7.10.

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