キーポイントの第3は、 「人を責めずに、事がらを攻める」ということである。
あらゆる問題は、二つの側面から見ることができる。 一つは、それにかかわった人間のありようを捉えること。 もう一つは、問題となっている事がらそのものを捉えること。 「化粧はがし」に際しては 「人ばなれ」、つまり人間側はさておいて、事がらそのものに着目するということである。
赤ちゃんは1歳も過ぎると一人前に何でも自分でやりたがる。 例えば食事中、赤ちゃんの動きにかかわってコップが倒れる。 このときお母さんは何と言うか。 「あら、また倒しちゃったのね」。 「倒れた」とはけっして言わない。 赤ちゃんは反論しないが、本人からすれば 「倒れた」のではなかろうか。
この、どちら側に着目するかが重要なのだ。 もちろん、倒れないようにするのは、それにかかわる人間である。 しかし倒そうと思ってそうしたのではない。 逆であって、意図に反してそうなってしまったわけだ。 だからこそ、人を責めずに事がらを攻めるのである。
他から責められるのは誰だっていやだ。 だから、当事者である人間のありように着目してしまうと、 「化粧はがし」はすすみにくくなる。
もちろん、意図した悪事は責められねばならない。 承知しながらやったこと、またしかりである。
( 『人を人として』第六章二より抜粋)
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