キャンパスリーダーの独り事

「個」の顕在化/「個全システム」の第1ステップ
――横から目線の組織化・7  No.181

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  「個全システム」は、潜在している 「個」 を顕在化させることから始まる。
  それにはまず、 「書く」ことからスタートすることである。
  一人ひとりが、 「発言」していくのではなく、紙に 「書く」 ことだ。書く中身は、発言しようとすることの要点だけでよい。
  会議であれミーティングであれ、世間一般でのそれは発言によって行われている。 この、口で喋るということはこの上なく簡便なのだが、これには大きな二つの弱点が付いて回る。
  一つは、個がより潜在化していくということである。 衝突回避を至上とする日本人にとって、とりわけこれは大きな欠点だ。
  発言は直列方式であって、一人ずつ順にすすめていく。 平常の場合、続いて後から発言する人は、前の人の発言を否定することなどまずない。 たとえ腹の中はいかにあろうとも。それどころか擦り合わせようとする。 「○○さんとだいたい同じなんですが……」 などと前おきをする人のいかに多いことか。 よくよく聞くと実は相当に差異があるのに。 この差異こそが個なのだ。 書くのは並列方式であって、順ではなくみんなが一斉にできる。 したがって他の影響を受けることなく、個がそのまま現れてくる。
  もう一つは、テーマを深掘りできにくくなってしまうことである。
  口から出た言葉は、時間とともに消えやすく、曖昧になりかねない。 書いたものはいつまでも残るし、曖昧なことは書きにくい。
  この二つの弱点を、書くことで大幅に改善、いや改革できるのである。
  ついでに、その書きかたについて記しておく。

(1) 要点を、かしこまらないで喋るがごとく書けばよい。
(2) 一件一葉。1枚の紙には一つの事がらだけを書くこと。 その紙を自由に移動できるようにしておくためだ。書かれた紙の移動は発想を刺激する。KJ法の素晴しさの一つもここにある。
(3) なるべく大きな紙に大きく書くこと。大きいほど、みんなに見やすく、迫力も出てくる。みんなが座したままでも見られるように。
  組革研では、A3紙や模造紙、それにマジックインキが常備品となっている。
(4) (可能ならば)文字→絵→そのもの。書くよりも描くほうがよい。描くよりも現物そのものがよい。
  とにかく表現手段の全てを総動員して、できるかぎりひと目でわかるようにすることだ。

  「個全システム」の次のステップは「全」、来週のこのコラムの内容である。
  (『人を人として』 第七章二より抜粋、加筆)
17.3.14.

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