キャンパスリーダーの独り事

“上” からの、横からの、“下” からの力
――横から目線の組織化・2  No.175

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  組織の中の一人ひとりには、3方向からの力の作用がありうる。 “上” からの力、横からの力、“下” からの力である。 人間に作用するものとして、この中で最も弱いのが “上” からの力、ときに最も強いのが “下” からの力、そしてそれ相当に強くかつ実用的であるのが横からの力である。
  と言うと、現実には上からの力によって人びとは動いているではないか、ということになろう。 その通り。 動かざるをえないからだ。そこに権力が作用しているからである。
  「管理」 の下では、上長が部下を動かす主要な力は権力という他力だ。 「リード」 においてはそれはないのか。 ある。
  と言うのは、一つは、人間にとってその種の意識をゼロにすることはむずかしいということ。 もう一つはそれ以上に、たとえリーダーの意識がどうあっても、“下” という立場は、“上” をたえず権力が付きまとっている存在として見ているということだ。 したがって 「リード」 においても、意図せざる権力による作用の心配は付いて回る。
  権力によっては人間の心は動かない。 その結果として人びとから出てくる力は、いたしかたなく動く「道具力」でしかないことになる。
  “下” からの力がなぜ強いか。 人間から発せられる自力であり、平常のそれには権力による作用がないからだ。 だが、組織運営における実用性はない。
  そこで、横からの力ということになる。 その横組織化である。 この場合の “上” からの働きかけは、横どうしの力を相互作用させ合い、それに拍車をかけていくという、間接作用する力だ。
  即ち 「横から目線の組織化」 である。
  かつての農村などでの芋洗いをイメージしてほしい。 対象たる芋を桶に入れ、そこに水を充分に加え、攪拌棒で掻きまわす。 無作法な表現だが芋が 「人びと」、水が 「状況」、桶が 「課題」、攪拌棒が 「リーダー」 である。
  生々しい状況という水が行き渡った課題という桶の中で、リーダーの攪拌棒によって人びとの 「人間力」 が相互作用し、“連鎖反応” を起こしながら、思いを共有して目標に向かっていくことになる。
  現象的にはこう言い換えてもよい。 横どうしが相互作用して互いに、“教え合って、説明し合って、指示し合って、世話をやき合って” 動いていく、と。
  ( 『人を人として』 第七章一より抜粋に加筆)

17.1.31.

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