キャンパスリーダーの独り事

「対応」は「対象」状況によって決められる/対象論(3)  No.130

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 対象は絶対存在、対応にとっての“神様”だ。対応の大枠は対象が教えてくれるからである。
 即、対応の大枠を決めるのは、「対応側」ではなく「対象側」だということだ。したがって、対象状況がわかればわかるほど対応は容易になる。料理づくりの例一つをとってみても、それは瞭然であろう。
 にもかかわらず人びとには、対象の概念もなければその意識もない。対象をわかろうとしないのだ。医者にとっての対象は、患者の病状である。医者が、患者の症状をわかろうとはせず、調べもしないで、ちらっと上っ面を見ただけで治療という対応に入ったら、どういうことになるか。それと何ら変わりない。
 ばかなことを言うな、ちゃんと仕事ができているではないかなどの反論が聞こえてくるかのようだ。できているのは、対応の長い来歴における経験によって無意識のうちにもたらされた程度のものだ、と断言せざるをえない。組革研で企業人が示す現象を見れば、そこら辺のことは明々白々である。
 このあまりにも重要な、仕事にとっての原理意識の欠落、どうしたものであろうか。
 <次週に続く>
 (『人間力』第九章一より抜粋に加筆)

16.2.15.

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