体力を強くするにはどうするか。体を休めることではない。休めていたら、体はやがてぶよぶよになってくる。逆だ。使うことだ。それもできるかぎり限界まで。過ぎたるは及ばずだが大ざっぱに言えば、使えば使うほど強くなる。できることや容易なことだけをやっていたのでは体力は伸びない。スポーツや筋トレを思い浮かべればすぐわかることだ。
そうすることが体力upの唯一無二の途だが、これを言い換えると「楽をすることではなく苦をすることだ」ということになる。
では、頭力を強くするにはどうするか。頭力とは考える力を指す。記憶する力ではない、念のため。体力の場合とまったく同じである。「我に七難八苦を与え給え」と言った戦国武将・山中鹿之助を思い出す。
□
誰もが、体力にもまして頭力を強くしたい。にもかかわらず人びとは、楽を求めて苦を避けようとする。私もその一人だ。よく聞くところの「人間らしく」なる言も、楽を与え、与えられることを指していることが常だ。それが社会通念となってしまっている。
□
頭力upに適う「場」はどこか。仕事こそが、これまた唯一無二とでも言うべき最高の場だと思う。仕事では、成果を上げねばならない。できなかった理由は総て言い訳となる。ときに修羅場にも遭遇する。苦しむ。そこから脱け出そうと、有らん限りの頭力を総動員して頭を使うことになる。学校教育の中にはそのような場は無い。知識の注入を原理としているからだ。そのような中では、記憶力の総動員はあれど思考力が総動員されていく本番はない。
仕事の場とは何とありがたいものであろうか。頭を限界ぎりぎりまで使うことを”強制”してくれるからである。そのうえ、人の役に立ち、達成感に与かり、お金がもらえるのだ。
哲学なき仕事観の氾濫が無念でならない。
只今、サイトの更新を一時停止しております。
改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。
対談 あなたの会社はなぜ『メンタル不調』者を量産してるの
著者:藤田英夫・𠮷野 聡 発行:シンポジオン 発売:三省堂書店/創英社
脱「三逆リーダー」
藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社
「個全システム」によるミーティング革新
藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社
不感症体質に挑む「人間力」全員経営
藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店
経営の創造
藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店
第3の組織論
小林 茂 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店
人間力をフリーズさせているものの正体
藤田 英夫 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店
人間力―そこにどう火を点けるか
藤田 英夫 (著) NTT出版
人を人として―指示待ち人間を目覚めさせるもの
藤田 英夫 (著) PHP研究所
「状況」が人を動かす―管理からリードへ
藤田 英夫 (著) 毎日新聞社
Copyright ©2018 MANAGEMENT CENTER Inc. All Right Reserved.