キャンパスリーダーの独り事

悔しくて泣くぐらいの思いを  No.86

CL2no87.jpg 「現地現物調査など、これまで見ず知らずの10人が肉体的にも精神的にもふらふらになって行なった。この苦労は3日目には10人+リーダーの強い絆となり、このチームで競合相手に勝ちたいと、本気で思うようになった。
 そのS-20下期だが、すべてのVIPで競合ペアに売上げをとられてしまっていた。最後の望みをかけてゴールまで全力で走ったが、すでに競合ペアは3分前にゴールしていた。
 出迎えてくれたチームリーダーが『(がんばってくれて)ありがとう)』と言ってくれた。『すみません』と返した瞬間に、涙が溢れてきて止まらなかった。
 悔しくて泣いたことなど、社会人になってからなかった。20年以上もない。仕事で失敗して悔しい思いはしても泣くことなどなかった。なぜ今こんなにも悔しいのかは、単純だ。本気でこのチームで勝ちたかったからだ。そして気付いた。これまでの自分は仕事に『本気』で取り組んでこなかったのだ。
 ここで誓いたい。『仕事は失敗したら泣くぐらい悔しい思いをするよう本気で行う、そして、いつか大きな成功を得る』と。」
 以上は、先々週の組革研2月会期に「メンバー参加」した大岩康弘さん(楠本化成・技術本部応用開発部係長)の体験記である。
 組革研では、世に言う報酬の類は何もない。給料もなく、ご馳走にありつくこともない。何かの資格が身に付くわけでもない。それどころか、いわゆる楽の反対だ。「仕事」に迫られて寝る時間まで削り、食事もそそくさだ。
 でも人びとは、前記の心情に達するのである。もちろん個人差はある。感受性に深く傷を負っているらしき人もいる。
 企業の経営層に申したい。あなた方は給料を払っていながら何をやっているんですか。                   

15.3.2.

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