組革研後に取り組んできたのは、指示が良いとされる職場の風土を変え、全員が工場全体のことを考えるよう求め続けることでした。 「対象」として特に力を入れてきたのは係長やメンバーです。 係長より高い職位のほとんどは転勤族、いずれ他の職場に異動します。 風土として根付かせるためには、職場に残る係長やメンバーこそが大切だと思ったからです。
異動した先々で係長たちにまず世話焼きを止めさせ、どんな職場にしていきたいかを彼らと徹底的に話し合うことを大切にしてきました。 結果、少しずつメンバーに任せる仕事が増えてきて、さらにその様子を見ながら係長たちが集まって相談する光景が増え、メンバーどうしの会話も 「問題がどう起こっているか」が増えてくることを経験しました。
1年まえに着任した現職場でも、係長たちはスタッフの指示を受け行動する場面が目立ちました。 彼らが自分のテリトリーとして捉えていたのも、己の担当ラインのみでした。私は彼らを集めてある課題を伝え、 「自分たちで考えてほしい」と投げかけました。 「やっていいんですか?」が最初の反応。 「取り組む方針も考えて」と加えると、 「そこまでやっていいんですか?」。 そんなに驚かれるほど、任されたことがなかったのかと感じました。 後日、彼らはしっかり考えた案を持ってきました。
先日、私が問題と感じていた社員の育成方法を伝えるまえに、彼らが事前に相談した提案を聞かされた時には本当に驚かされました。 担当以外にも目が行くようになり、ライン全体の問題を議論する機会が増えています。
今まで以上を彼らに求める私も変わらなければいけません。 また日々、 「丸投げになっていないか?」、 「ここは口を出さないといけないのでは?」と迷う自分とも闘っています。 自分の信じるマネジメントを他部署にも拡げていかかなければと思っています。
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