参加リポート/現場から

面白そうに取り組むように変わってきた

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野崎和司  横河電子機器 盛岡製造部 組立グループ 課長  〔第513回/2018年7月会期参加〕  NO.1542

  組革研に参加するまえ、製造現場を任されている私の目には、工程内の仕事項目や手順に対してメンバーが疑問を抱かず、淡々と作業をこなしているようにしか見えず、とても不思議でした。 稀に不測の事態が起こり、不具合が発生した時は内容を報告するだけで終わり、原因究明は他の人の仕事と思っているのか、自ら動き始めることもありません。
  敷かれたレールの上をただ進み定時になったら帰る、組革研の参加まえに私が悩んでいたのは、そのような彼らの仕事への取組みかたでした。
  しかし変えなければいけなかったのは私のほうでした。 けっきょく私が彼らからそれ以降の問題を引き取ってしまうから、彼らは楽なままでいいと思い、それ以上踏み出さないようにしていたのです。
  本人が考え問題に向かっていく職場にしていくため、組革研後に機会を見つけて 「個で書く」ことと 「一覧一望」を始めました。
  メンバーはだいたい10人くらい、トラブル発生時にできるだけ時間を置かないようにして取り組んでいます。
  まずは「どのように作業をすすめていったか」から始め、その時の 「図面はどうなっていたか」 「再現試験をやった結果はどうだったか」など、周囲の状況やそれ以降に調べたりしたことを、一人ひとりが紙に書き、貼り出してから議論しています。 あまり時間をかけられず、個で書いた後はすぐに全体の議論に移ってしまい、グループ間の対決はほとんどできていません。
  先日、 「ちょっと試してみたいから」と言って残業する人がいました。 自分自身が考えたトラブルが起きる仕組みが正しいかどうか気になってしかたないようでした。 これを始めてからメンバーが前向きになり、面白そうに取り組むように変わってきたと感じています。

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