参加リポート/現場から

「帰るぞ!」の返信は 「大丈夫ですよ」だった

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中俣秀康  日本貨物鉄道 関西支社 運輸車両部 部長  〔第516回/2018年11月会期参加〕  NO.1502

1502nakamataHP.jpg  「お前のやりかたでは下は育たない」。 10年以上にわたって上司から言われ続けてきました。 しかし自ら先頭に立ち手本を見せることで、これまでいくつもの大規模プロジェクトをやり遂げてきたという自負もある。 西日本豪雨の影響による100日間もの山陽線の不通に伴う不休不眠の手配がやっとひと段落し、ホッとする間もなく翌々週に監査が差し迫っていた状況の中での組革研参加、期間中も指示を出すことを覚悟していました。
  案の定、頻繁なメールとアクシデントの発生! 「ほら、言わんこっちゃない」。 やばいと思って 「帰るぞ!」と送った部下からの返信は 「大丈夫ですよ」でした。
  全部が全部、自分がやらなくてもいいと気づきました。 自ら考えたことを実行し、報告も欠かさずに行っているメンバーの力も改めて気づきました。 ただその一方で、要員が整わず彼らが疲弊しているのも現実です。
  組革研で学んだことをメンバーに伝えると、部下が行った災害時のふり返り反省会で、個でできる限り多くの問題を書き出させ、チーム分けをして、できたこと、できなかったことをぶつけ合う組革研の手法をさっそく取り入れてくれました。 また、私の部署だけで判断できないことを経営会議で発議し、問題状況を共有化し、他の部署からさまざまな疑問や考えを引き出す活動を、これまで以上に頻繁に行っています。
  いま組織変革の真只中にある弊社は、複数のプロジェクトが並行しているにもかかわらず、その受け手となる要員不足が顕著になっています。 しばらくは私が自ら率先して方向を示していくことが必要かもしれません。
  しかし最も大事な私の役割は、能力のある部下たちがその実力を十分に発揮し、さらに横どうしで組織力アップをすすめさせていくことです。 その環境を一刻も早くつくることが、今の私の課題だと思っています。

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