参加リポート/現場から

脱け出していく糸口が見えた

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菅野 崇  日本貨物鉄道 技術企画部 副部長  〔第515回/2018年10月会期参加〕  NO.1482

1482kannnoHP.jpg  「S-20がどうできているか」に取り組む過程で、思い込みや推論、自分の願望に囚われて、事実をありのままに書き出すことができなかったと感じています。 「対象」のことを書いたつもりなのに対応や自分の知りたいことだと指摘された際、ハッとしたことが記憶に残っています。
  私の部署は人数が少ないこともあり、管理者も実務を担う機会が多くありますが、その一つである技術調査についても、自分の思い込みで判断していたことが多くあったことにふり返ってみて気づきました。
  技術調査では、事実を客観的に捉えることは必要不可欠です。 だが私は今までしっかりできていたか? 自分の思い込みやこうあってほしいという自分の願望で結果を決めつけていなかったか? 生じた疑問を否定することはできませんでした。
  組革研から戻った後、ある業務改善に関する技術調査を行う際、事実をありのままに捉えることをもう一度意識し直してから調査に臨みました。 その後、データを詳細なグラフにしてみんなに見えるようにした後に話し合ってみると、これまでは自分の主観による意見がほとんどだったのに、データに基づく客観的な考えがみんなから次つぎ飛び出してきたのです。 思い込みで結論づけることから脱け出していく糸口が見えたのではと感じました。
  データを素直に見てさらに議論を続けていくと、現状のやりかたを工夫すれば問題を解決できる可能性が高いこともわかってきました。 直前まで、費用をかけて大掛かりなシステムを構築しなければと考えていたのは、実態を掴まずに問題解決しようという対応ありきだったのです。
  「対象」に向き合うことを職場に根付かせるのは時間が掛かるかも知れません。 しかし、丁寧に一歩ずつすすめていきたいと考えています。

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脱・「三逆リーダー」
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