参加リポート/現場から

自分が腹を括れるかどうか

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小島宏介  マツダ パワートレイン開発本部 アシスタントマネージャー  〔第515回/2018年10月会期参加〕  NO.1465

  技術開発を担当する私にとって、実務を通じながら部下を育成することも大きな課題の一つです。 ところが、抱えている開発案件が思うようにすすんでいません。 遅れを取り戻すことや後工程への対応で手一杯となり、教育という観点で彼らへのフォローができていないことが悩みでした。
  とくに遅れが際立つものを見つけると納期の二文字が頭に浮かび、そこから脱けられません。 こうしよう、こうしたらこんなことがわかるからと言って、効率だけを考えて具体的な指示を出してきました。
  気がついた時にはもう、部下から言われる台詞が 「できました。次はどうしましょう」になっていたのです。 後工程から何を求められているのか意識しない、自分で決めることなど考えない、そんな状態でした。
  ところが 「三逆リーダー」の話を聞いて、この結果を引き起こしたのは自分だったことがわかりました。 さらに私は彼らに力があるとは考えず、できない、考えられないと決めつけていたのです。
  考えれば彼らは自分で解決できる。 組革研後、先回りして教えることをまず止めました。 たとえ経験が浅くても、自力で必要な情報を集めさせ、仕事を組立てさせるように取り組ませています。
  組革研で 「困れば人は動く」と聞いて目からうろこが落ちました。 確かに自分もそう。 職場でも困る状況づくりを意識しています。 その一つとして、アウトプットの姿と納期を自分で宣言させるようにしています。 そして 「必ずやりきれ」と彼らを追い込んでいます。
  中には考え込んでなかなか動けない部下もいますが、それが私に課せられた役割だと自分に言い聞かせています。 全ては自分が腹を括れるかどうか。 日々の些細な反応に動じず、粘り強く続けていくことだけを考えています。

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脱・「三逆リーダー」
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