彼らも現状を変えたいと強く思っている

「いいな」と思われたら押してください。

　 当課に配属された新入社員には毎年、あるテーマを与えて、その目標設定から分析、評価した上で報告書にまとめるという取組みを行っています。 しかしいつも苦労させられていたのがテーマの設定でした。 これまでも、事前にテーマ内容を決めても上司からダメ出しが入り、何度も設定をし直したこともあります。
　 先日参加した組革研では、話すことから始めず、まず一人ひとりが内容を紙に書き、それらをボードに貼り出してから話し合いを始めました。
　 これだと思いました。 今までのテーマを決める際、十分検討できていなかった理由が、限られた人だけで先に話して決めてしまったからだとわかったのです。
　 職場に戻った私はさっそくメンバーを集め、各自で抱えている問題や感じている問題を一人１０件以上書き出してもらいました。 メンバーはみんな抵抗なく受け入れてくれ、書いたものを持ち寄ってミーティングが始まりました。
　 それらを見てみると、全てが現状を何とかしたいという思いで真剣に書かれていました。 ミーティングはその後、同じような事がらごとにまとめ、さらに議論しながら絞り込んでいきました。 その結果、次年度の新入社員へのテーマとしてふさわしいものもありました。
　 書くことの良さとは別に、その途中で大きなことに気づかされました。 実は参加したメンバーに派遣社員も含まれています。 書いたものを見て、同じように彼らも現状を変えたいと強く思っていることを知った瞬間、自分の間違いがわかったのです。 何の根拠もなく部下の役割を決めつけ、仕事を割り振ってきた自分自身を真っ先に変えなければいけないと痛感しました。