リーダーとしてもっと高いレベルを目指していきたい

「いいな」と思われたら押してください。

　 「今までやってきたことが正しいと、どうして言えますか？」。 そう問われてハッとしました。 私自身が職場でやってきたのはそれとは全く逆だったのです。 今までの成功事例を部下に話して同じように動けばいいと、私は思っていました。
　 もちろん良かれという思いからです。 それを完全否定されましたが、その通りだと得心できました。 その理由は、Ｓ－２０の仕組みなんて最初は何もわからなかったのに、自分たちの力で次第に解明していき、最も難しそうに感じたこま図で下期にトライするところまで辿り着けたからです。 教えられない体験を経た今、自分が間違っていたと素直に受け入れられました。
　 職場に戻ってから、成功体験の押し売りを止めました。 代わりに部下たちには自分で考えて動くように言うようになり、ベテランの人たちにはどんどんチャレンジしてと伝えています。
　押し売りを止めてから、彼らの言動がとても気になるようになりました。　しかしその後が以前とは異なっています。　以前なら、少し逸れた方向に向かっていると思うとすぐ本人を呼び出して修正するよう伝えていましたが、もう少しだけ様子を見てみようと思うようになったのです。
　 それまではゴールまでの道は一つしかないと頑迷に思い込み、真っ直ぐにすすませることが私の役割と思っていましたが、行ったり来たりが多少あっても自分の力で切り開くほうがいい、と思っています。
　 自分で考え、それをやり抜くことが大きな達成感に繋がることを体験しました。 意欲的に変わってきたと感じる彼らにそれ以上のものを求めていくためには、現状で満足することは私には許されません。 自分自身も考えて悩んで、リーダーとしてもっと高いレベルを目指していきたいと思っています。