参加リポート/現場から

口出しをしないで、どう「あるをつくさせる」か

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宮内 学  キリンビール 関東甲信越MD支社 エリアマネージャー  〔第510回/2018年4月会期参加〕  NO.1397

1397miyauchiHP-e1535942499631.jpg  部下から嫌われないでうまくすすめていきたいと、意識することなくやり続けてきたことに組革研で気づきました。 そのきっかけは「三逆リーダー」の話。「心の操作」も、やっていないと強く否定できませんでした。
  「あなたはいい人だから…」。 何度か上司に言われていた言葉が腑に落ちました。 それはけっして褒め言葉ではなく、八方美人で波風を立てないことを指摘し、そこから脱け出すことを求めたものだったのです。
  私がマネージャーを務める組織には、長野エリアの活動を推進する6つのチームがあるのですが、毎年秋に今年の活動の発表会を行います。 この発表会は、関東甲信越大会で発表する事例を決める予選会を兼ねているので、メンバーも資料の出来栄えを非常に気にします。
  今までの資料作成をふり返り、自分が口出ししていたことに気づきました。 挿入する具体的な画像の見栄えまで自分が指示したり、メンバーの代わりに作っていたことも少なくありませんでした。 わからなくなれば私に聞けばいい、納期が近くなれば何とかしてくれるはず、そう思っている部下たちの顔が思い出されました。
  信州には 「あるをつくして」という方言があります。 もともとは 「出されたものを残さず食べる」という意味でよく宴会の中締めで使われる言葉ですが、「全力を出し切る」という意味もあります。
  今年の資料作成には自分が細かな口出しをしない、メンバーに 「あるをつくさせる」、そう決めました。
  ネガティブに受け取ってすすめている人はいない、ちゃんとこの課題に取り組んでいる。 部下たちを見て、今はそう感じています。しかし口出ししないでやらせ切れるのか、任せたことでレベルが下がってしまわないか、心配は尽きません。 本日7日の予選会で、最初の結果が出ます。

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脱・「三逆リーダー」
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