参加リポート/現場から

自分が責任を持っているという意識を彼らに感じる

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朝日龍介  マツダ 衝突性能開発部 アシスタントマネージャー  〔第512回/2018年6月会期参加〕  NO.1382

1382asahiHP.jpg  部下の隣に椅子を移動し、パソコン画面を指差しながら教えていました。 時にはマウスを奪ってやってみせたことも。 部下はそれを真似るだけ、私は自分の仕事に早く戻れる、それがお互いに一番楽なのです。
  効率的と信じて疑わなかった私のやりかたが、応用的な仕事をできなくし、機械的なオペレーター集団を作ろうとしていたことに気づきました。
  「ロボット症」 「三逆リーダー」、どれも胸に突き刺さりました。 良かれと思ってやっていたことは、実は部下の能力を“殺していた”のです。 自らを変えなければいけないと、強く自分に言い聞かせました。
  職場に戻った私は、今すすめている仕事の目的についてとことん部下と話し合いました。 そして、その目的を達成するための手段やプロセスについては、彼らに任せました。 簡単に教えれば終わることも言うのを我慢し、彼らが自ら見つけ出すよう意識しました。 私が意識していたのはただ一点、彼らが目的からぶれずにすすめているかどうかだけでした。
  やり始めてから約ひと月、私の急な方向転換に戸惑っていた彼らが、変わったとはっきり感じました。 「このやりかたでどうでしょうか」と提案してくるようになったのです。
  さらに私が状況を尋ねた場面では、 「〇〇も検証済みです」 「〇〇さんの意見もすでに聞きました」と、必要と思われる手順を自らプラスしてどんどんすすめるようになっていました。 何よりも、自分が責任を持ってすすめているという意識が彼らから感じられます。
  日々の取組みの中では変わったと確信していますが、まだ仕事の成果には反映されていません。 彼らが苦しんで出した結果が実を結ぶためには、リーダーである私が 「三逆」からの脱出をやり抜かなければいけません。

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脱・「三逆リーダー」
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