参加リポート/現場から

迷った時に立ち戻るべき場所を示してもらった

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武田直樹  積水化学工業 生産力革新センター モノづくり革新センター 課長  〔第512回/2018年6月会期参加〕  NO.1379

  ゴールできると甘く考えていた上期 「S-20」は散々な結果でした。 最も高いこま図を選んだ私はチームで最下位、その瞬間から、私の思考は 「ゴールするためには」に変わってしまいました。
  自然と私の目は最も安価なこま図に向かいました。 最も難しそうなこのこま図さえ解明できれば勝利に繋がると判断し、その解明に没頭しました。 ひたすらそのタイプだけを調べていき、次第に仕組みがわかってきました。 それ以外のこま図についてはますます疎かになりました。
  そのタイプのこま図で臨んだ下期、2番目にゴールできました。 上期の雪辱を晴らせて全てがうれしく、夜はみんなで祝杯を上げました。
  ところが、なぜか私の中でモヤモヤ感が残ったのです。 それは 「対象」を掴み切れなかった後悔、と言うよりも、全てを掴み切ろうとしていなかった自分に対するものだったのかもしれません。
  モヤモヤ感が消えない私は、キャンパスリーダーに 「とらえ切ったと判断できる基準はあるか」と質問しました。 その応えは、 「とらえ切ったと思ったことなどない」。 この言葉で、勝手に自分の限界を線引きしようとしていたことに気づきました。 自分の甘さ、弱さがはっきり見えました。
  職場で私は開発から量産化に向かう途上の支援として、現場の設備導入を担当しています。 今まで自分が仕事をこなす意識が強く、 「対象」の概念がほとんど無かったことに今回気づきました。 組革研後は、現場で問題が生じるといったん立ち戻って、 「何が起こっているか」 「どうなっているか」をまず捉えようと周りに呼びかけるようにしています。
  「対象」をいつも意識し、明らかにしていく重要さは永遠に変わらないと思います。 自分が迷った時に立ち戻るべき場所を示してもらった気がします。

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