勝って嬉しさに泣く、負けて悔しさに泣く。 甲子園は今たけなわだ。 組革研は例年8月は休みだが、甲子園を見るにつけ、S-20に勝って涙する人、負けて泣き崩れていた彼らの姿が彷彿としてくる。
片やスポーツ片や仕事、だがそこに現れ出るものは、 「力を出し切った」人たちの心のときめきだ。
勝ち負けという結果は正反対だが、私はこれを感動と言いたい。 それは、全力投球した人にしか味わうことのできないもの、しかも、誰かからではない 「自分自身からの贈りもの」なのだ。 これこそが、己の人生の次のステップへの 「かけがえのない牽引力」なのだ。
「どれだけ感動 (の機会)を持ったかで人生の値打ちが決まる」と語っておられた本田宗一郎さん (本田技研工業創業者)の溌剌としたお姿が目に浮かんでくる。
だが人びとはまず、力を出し切ろうとはしない。 楽を選んでしまう。 手抜きの横行。 そしてリーダーはまず、部下に力を出し切らせることから逃げる。 それどころかそのマネジメントは、そうさせないことに始終してしまう。 いずれもが、組革研で明々白々に現れている。 人間とはかくもおかしく、いつの間にか、自分の願いとは逆方向に “全力投球” してしまうらしい。
これでは、仕事はおぼつかないし、誰もがつまらない。 それぞれの人生も台無しになってしまう。
組革研キャンパスリーダーの使命は、まずもってここに集う一人ひとりに、その人にとってはかつてない 「全力投球」を味わわせてしまうことだ、と私は自分に言い聞かせている。
かつて4年間にわたって毎週定期的に連載していたこの 「ひとり言」、約4,000人の方がたが見てくださっていたと推測されておりました。 にもかかわらず、約10か月にわたって掲載を休みました。 その理由の一つは2冊の本(『脱「三逆リーダー」』、『「個全システム」によるミーティング革新』を著したかったからです。
やっと先日その2冊が刊行されましたので、「ひとり言」を再開いたします。 ただ、今のところは不定期にさせていただきます。 嬉しいことに、やりたい、やらねばならないことが増えてしまっているからです。
お目通しいただければ嬉しいです。
次回からは、とりあえず以下のようなトピックを考えております。
・「〇〇ハラ」という言葉の独り歩きの恐ろしさ
・「働き方改革」のちゃんちゃらおかしさ
・「やる気」と「やらないで済ます気」の綱引きへの “応援”
・ “初期設定” されている知行体質の柔軟化
・「対象」概念への一億総 “白痴化” 現象
・ “引き算” 発想のマネジメント
・「費用対効果」概念のこっけいさ
・「自分消し」“病” の蔓延
只今、サイトの更新を一時停止しております。
改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。
対談 あなたの会社はなぜ『メンタル不調』者を量産してるの
著者:藤田英夫・𠮷野 聡 発行:シンポジオン 発売:三省堂書店/創英社
脱「三逆リーダー」
藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社
「個全システム」によるミーティング革新
藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社
不感症体質に挑む「人間力」全員経営
藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店
経営の創造
藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店
第3の組織論
小林 茂 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店
人間力をフリーズさせているものの正体
藤田 英夫 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店
人間力―そこにどう火を点けるか
藤田 英夫 (著) NTT出版
人を人として―指示待ち人間を目覚めさせるもの
藤田 英夫 (著) PHP研究所
「状況」が人を動かす―管理からリードへ
藤田 英夫 (著) 毎日新聞社
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